目標のためにひたすらバイトした高校時代

ー若くして「イラストレーター」として成功された徳田さんですが、アルバイトとかってしたことあるんですか?

徳田さん:ありますよ! コンビニとかカラオケ屋の店員とか……いろいろやりました。

ーイラストとは全く関係ないことなんですね!

徳田さん:そうですね。僕の場合は、早くから進路を決めていて「絶対に絵で有名になる」って目標があったので、アルバイトはあくまで絵に集中するためのものでした。

ーバイトをすることが集中に繋がるというと……?

徳田さん:卒業した後、バイトをしながら絵を描いて……っていうことをしなくてもいいように、その時のある程度の生活費を貯金として用意しておくために、ひたすらバイトをしていたっていう感じです。

ーそんなに早くから先のことを考えていたんですね!

徳田さん:はい。高校2年生のときにはもう明確に「イラストレーター」っていう職業に進むことを決めていて、そのためにはどのくらい練習をしなくちゃいけないか、一日にどのくらい描かなきゃいけないかっていうノルマみたいなのを自分で設定してました。

ーえぇ、高校生でもうそんなストイックだったんですか?

徳田さん:上手くなるためには必要なことだったので。たとえば「手の動きを描くのが苦手だな」って思ったら、それに対して「じゃあどういう練習をすれば上達するかな」って考えて、自分で課題というか一日のメニューを組み立てて、いついつまでにこれを完了させるって締め切りを作って……もはや仕事でしたね(笑)。

ー学校に行って、絵の練習もして……遊ぶヒマもなかったんじゃないですか?

徳田さん:中学〜高校1年くらいまではめちゃめちゃ遊んでましたよ! でも、将来の目標がかたまった高校2年生あたりからは友だちと遊ぶことよりも絵の練習を優先させてました。
誘いはしょっちゅう断るし、ちょっとイヤなヤツだったかもしれないですね(笑)。

徳田有希

▲「オレは忙しいんだよ」みたいな(笑)

 

絵はすべて独学。好きなものをマネするところから始めた

ー有名な「あなたが来れば星になる」や「ひとがたくん」のようなポップなイラストから、とってもリアルな人物画まで描かれる徳田さんですが、絵はどこで学んだんですか?

徳田さん:絵の教室や学校には一切通っていなくって、すべて独学なんですよ。最初は好きなマンガの絵をひたすらマネして描いて、人物のリアルな動きや骨格などは、雑誌を買ってきてポーズをとっている人を見て描いたりして……。

ー完全に独学なんですか! それであそこまで上手くなるものなんですね……。絵が上手くなりたいけど、なかなか上達しないっていう人のために、何かコツとかがあれば教えてください!

徳田さん:やっぱりとにかくマネすることだと思います。見てて好きだな〜、いいな〜って思うマンガ家さんやイラストレーターさんの作品を最初はとりあえずそっくりに描く練習をしてみるといいんじゃないですかね。それである程度描けるようになってきたら、また別の人の作品をマネしてみて……そうしていくと、自ずと描けるようになってくると思いますよ!

ーちなみに、部活も美術部とかではなかったんですか?

徳田さん:はい、ダイビング部でした(笑)。地元が静岡で海が近かったのでスキューバーダイビングできる部活があって、ずっと海に潜ってましたね。

徳田有希
▲バイトも部活も、絵は全く関係ないです(笑)

 

Twitterの声に応えて作ったスタンプが人気に

徳田有希-LINEスタンプ徳田有希-LINEスタンプ徳田有希-LINEスタンプ

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▲徳田さんがよく使うスタンプたち
ー一度見たら忘れられない、インパクトのある徳田さんのイラストですが、まずLINEスタンプを作ろうと思われたきっかけは何だったんですか?

徳田さん:実は、当初あまり作る気はなかったんですよ。みんなやってるし、別に僕はいいかな……くらいのテンションだったんですけど(笑)。Twitterとかでフォロワーの人たちから「徳田さんのLINEスタンプ欲しいです」「あったら絶対買います」っていうような声をたくさんいただいて。
やっぱり、その時々で人に求められるものにはできる限り応えていきたいな、という思いがあるので作ることにしたんです。そしたら何だか好評で第2弾、3弾……と今ではたくさん販売してます。

ーそんな風にして、まわりの友だちや全く知らない人が自分のスタンプを使っているというのはどういった気持ちですか?

徳田さん:それはもう、嬉しいの一言ですよね。自分のスタンプはもちろんですけど、僕のイラストを待ち受けにしてくれていたり、バッグや缶バッジのようなグッズを持ち歩いてくれてる人がいるっていうのは、本当にありがたいなと思います。

 

好きなことはただ気づいてないだけで誰にでもあるはず

ーさきほど、高校2年生のときにすでに進路を決めていたとおっしゃっていましたが、どうしてそんな早くから目標を持てたんですか?

徳田さん:厳密にいうと子どものときから「有名になりたい」ということと「絵を仕事にしたい」ということは決めてましたね。

ーえぇえ!? そんなに早くからですか!

徳田さん:明確に「イラストレーター」とまでは決まってなかったですけどね。幼稚園の頃、クレヨンのときから絵は好きでいっつも描いてましたし、それがマンガ家なのか画家なのかわからないけど、絵を仕事にしたいっていうのはその頃から思ってました。

ー高校生の多くは、将来何がしたいのか、自分には何が向いているのかわからなくて進路を決めかねていると思います。そんな彼らに何かアドバイスするとしたら何と声をかけますか?

徳田さん:ベタですけど、やっぱりまず何かやってみることだと思いますね。僕の場合は、ずっと絵があったからそういう迷いを経験してないですけど、絶対みんな興味のあることと、ないことがあるはずじゃないですか。ただ気づいてないだけで、絶対に何かあるので、それをまず見つけること。そして、見つけたら行動に移すことが大事だと思います。

ーありがとうございました!

 

今回話をきいた人

徳田有希
■徳田有希

イラストレーター。1991年1月24日生まれ。Twitterで話題をさらったオリジナルキャラ「ひとがたくん」をはじめ、グッズの描き下ろし、書籍の装画などイラストレーターとして多方面で活躍。現在『TOKUDA YUKI THE WORLD』が全国の書店にて発売中。

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(取材・執筆・撮影/Concent)