極意1:いつも見られているという意識を持つべし

BOWERY KITCHEN

—「カフェ店員」と聞くとおしゃれな印象がありますが、
店頭に立つ上で普段気をつけていることはありますか?

亀山さん:普段気をつけていること…カフェ店員だからってワケではないですが、お皿をさげるときも、ただ歩くときも、お客さんから常に見られている意識で働いています。

—ずっと気が抜けないんですね…。むしろ、気を抜ける瞬間っていつなんですか?

亀山さん:営業中はないですよ(笑)。常連のお客さんと話しているときでも、周りを気にかけるように心がけています。

— 一日働き終えたあとは、どっと疲れがこみ上げてきそうですね!

亀山さん:もちろん疲れはしますけど、仕事を終えた充実感の方が強く残りますね。あと、退勤後は美味しいまかないが食べれるので、時間を気にせず頑張れます(笑)。

ーお仕事自体がお好きなんですね。
そんなカフェのお仕事に対して、主にどういったやりがいを感じていますか?

亀山さん:この仕事のやりがいは、一つと言わずたくさんあります! 例えば、お客さんとコミュニケーションを取ることもそう。食事をして、喜んで帰ってもらえることが嬉しいですね。
(お店の)内側の話で言えば、うちのお店はスタッフの人数が少ないのもあって、お昼時も夕飯時も、少人数で忙しいピークを回すんです。スタッフ間で連携を取り合って回すピークは、達成感がスゴいんですよ!

極意2:常連の好みは会話の中からさりげなく探るべし

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—常連さんの好みなどは、どのように把握しているんですか?

亀山さん:何度も来ていただくうちに、自然と覚えるんですよ。コーヒーひとつにしても、「砂糖がいくつ必要なのか」「ミルクは使うのか」などはだいたい把握しています。

— 毎日たくさん来るお客さんからのオーダーなんて、すぐに忘れてしまいそうですが…。好みを記憶しておくコツがあれば教えてください。

亀山さん:コツは、「お客さんの顔をよく見ておくこと」でしょうか。そうすると、必然的にお客さんの顔とオーダーが一致してくるんです。そして、3回くらい同じ注文が続くと、4回目の来店からは「いつものでいいですか?」と声をかけてみたりしてますね。
そんな些細なコミュニケーションから、次第にお客さんも安心してくれて、砂糖が必要なこと自体言わなくなってくるんですよ。それって、目には見えない信頼関係から生まれるものだと思うんです。

—確かに、お客さんの立場だと覚えてもらえて嬉しい気持ちになりますね。

 

極意3:お客様のことは親しみを込めて「お客さん」と呼ぶべし

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—そうした「目に見えない信頼感」を築くために、心がけていることって他にもありますか?

亀山さん:ありますよ。会社の方針に「お客さんから信頼される店員になること」みたいなものがありまして。

— “お客さんに信頼される”とは、どういったことなんでしょうか?

亀山さん:「より近い距離感でお客さんと接すること」ですかね。そうすることで信頼関係が生まれるんです。だからあえて、「お客さま」ではなく「お客さん」と呼ぶようにして、よりフランクに近い距離で接するように心がけています。

— 「店員と客」という壁を取り払って、「友達同士」に近い関係性を築くことが重視されているということですか?

亀山さん:そうなんです。お店に立っていると、お客さんと「友達同士」のような関係を築くことって意外と難しいんです。
お店の決まりごとに「髪色は絶対黒!」のような髪色指定もなければ、制服もない。そうすることで、より一層お客さんの日常に溶け込めるんじゃないのかなって思います。

— 確かに、スタッフ全員髪色もさまざまだし、制服じゃなくて私服ですね。

亀山さん:チェーン店になると別ですけどね。こういった小さなカフェだと「ルールで縛る」というよりは、「常識の範囲内であれば個性が出ていいっしょ!」みたいなユルさがありまして。そのおかげで、視覚的にお客さん一人ひとりの記憶に残っていくのかなと思います。

 

バイトの経験は“いくつになっても役立つ宝物”

— 高校に通っているうちは、カフェに入ること自体「ハードルが高い」と感じることもあるかと思います。そんな学生らに向けて、一言お願いします。

亀山さん:私も高校生の頃は、おしゃれなカフェに入ることに躊躇していた人間なのでよくわかります。今になってみると全然そんなことはなく、どんどん色々なカフェに行ってみてほしい! ちょっと値段は高いかもしれないけど、若いうちにいいものに触れようっていう気持ちを持つことはとても大切だと思います。
将来おしゃれなカフェでバイトをしてみたいという方は、ぜひ高校生の今、お店に足を運んでみてほしいです。人の気持ちを汲みとって動く、常に周りを見ながらバランスを取る、どんなに忙しいときも笑顔で対応する……カフェでのバイト経験は、いくつになってもどんな職業に就いても役に立つ『宝物』になると思いますよ。

 

今回話をきいた人

亀山南さん
たまたま家の近所だったカフェに通っていたところで、店員からオファーをかけられカフェの仕事へ。お客さんとコミュニケーションを取ることが大好きなベテランカフェ店員。

【店舗情報】
BOWERY KITCHEN(バワリーキッチン)
住所:東京都世田谷区駒沢5-18-7
営業時間:9:00 – 28:00

BREAK FIRST : 9:00 – 11:00
LUNCH : 11:00 – 17:00
※(土日を除く)